コレクション展

小企画 岸本清子

KISHIMOTO SAYAKO

岸本清子《自画像》1956年 油彩・板 個人蔵

 岸本清子(1939-1988)は愛知県名古屋市出身の画家です。1958年に県立旭丘高校美術科を卒業した彼女は、同校の先輩である岩田信市、赤瀬川原平、荒川修作らと交流し、多摩美術大学在学中に読売アンデパンダン展(第12~15回)やネオダダ展(第2~3回)への参加などで注目を集めます。名古屋に戻った1979年以降は、乳がんの治療と躁鬱病に苦しみながらも精力的な制作を続けますが、乳がんの再発によって1988年に死去しました。

 岸本の代表作は、自作の物語に基づいた巨大な絵巻物とでもいうべき、スクロール状の大型作品です(本展では下絵を出品)。ここには学生時代に日本画を学んだ岸本が、前衛美術のシーンで活躍した後に、再び日本画的な形式へ回帰していくさまを見てとれます。

 溢れんばかりの彼女のパワーが発揮されたのは、大型絵画だけではありません。参院選への出馬や名古屋市立荻須美術館計画反対運動などの政治的な活動も行い、自らの芸術観・世界観を聴衆に叩きつけるような演説パフォーマンスを度々行いました。

 本展では「画家・岸本清子」になる前の1950年代の作品をはじめ、現在では作品が残っていないインスタレーションの資料などを紹介。一方で、彼女の大きな魅力となっているパフォーマンスの活動にも光を当てます。様々な活動を横断的に繰り広げた、岸本清子という女性の生き様が浮かび上がることでしょう。

基本情報

[会期]

2019年11月1日(金)〜12月15日(日)

[会場]

愛知県美術館(愛知芸術文化センター10階)

[開館時間]

10:00〜18:00
金曜日は20:00まで(入館は閉館の30分前まで)

[休館日]

毎週月曜日(ただし11月4日[月・休]は開館)、11月5日(火)

[観覧料]

一般 500(400)円
高校・大学生 300(240)円
中学生以下無料
※( )内は20名以上の団体料金
※本展はコレクション展の一部です。企画展の観覧券で、コレクション展もご覧いただけます。

[主催等]

[主催] 愛知県美術館