企画展関連イベント

　従来の岸本清子の評価において、絵画以外の活動については、そのキャリアの中に適切に位置づけられてきたとは言えません。しかし、彼女のパフォーマンスや美術教育、あるいは政治活動などを、画家の余業として切り捨ててしまうと、岸本がその生涯の中で実現しようとしていたものを、見にくくしてしまう恐れがあります。このコレクション・トークでは、今回の展覧会の中でも重視した「その他の活動」の部分について、その背後にある岸本自身の思想や、同時代の作家との関わりについて考えてみたいと思います。