コレクション展
2022年度第1期コレクション展
From the museum collection 2022: first period
展示室4 20世紀西洋美術の名品 戦前のヨーロッパ美術
フランスの印象派以降、19世紀後半より従来の価値観を超えた新しい美術が次々と生まれました。コレクションの名品によってヨーロッパ近代美術を概観します。また2020年に新収蔵されたモーリス・ドニ《花飾りの舟》(1921)を初公開します。
展示室5 20世紀の西洋美術の名品 戦後ヨーロッパからアメリカへ
アメリカでは第二次世界大戦前にヨーロッパの近代美術が紹介され、戦後ニューヨークを中心に新しい美術が誕生しました。新収蔵のアニ・アルバースとポロックの版画作品とともに、コレクションを通して20世紀後半の西洋美術を展観します。
展示室6 宮本三郎──隠された裸婦の謎
1976年度に収蔵した宮本三郎《家族》(1956)の画布裏から昨年、もう一枚の画布に描かれた《裸婦》が発見されました。1937年の第24回二科展における初公開以来、出品の記録がなく、存在が世に知られなかったこの作品をお披露目します。
展示室7 庄司達/新聞紙
1970年の第10回日本国際美術展「人間と物質」に出品された、庄司達の新聞紙を使った2つの作品。近年収蔵されたこの両作品を、「人間と物質」以降、初めて同時に展示いたします。
展示室8 木村定三 利休流無作法茶会
木村定三氏は、1975年5月5日、2回目の茶会を開きました。この茶会は木村氏が尊敬していた表千家6代家元覚々斎原叟(1678-1730)忌として開催され、原叟作の書や茶杓などが用いられました。
プラスキューブ 酒井耕/濱口竜介
映画監督の濱口竜介と酒井耕は、東日本大震災の被災者に取材を重ね『なみのおと』『なみのこえ(新地町)』『なみのこえ(気仙沼)』を制作しました。また『うたうひと』は、みやぎ民話の会に同行して作られました。いずれも被災後の人の生について、語りを通じて描き出しています。
基本情報
- [会期]
2022年4月1日(金) ~ 7月3日(日)
※4月28日(木)まではコレクション展のみ、4月29日(金・祝)からは企画展「ミロ展──日本を夢みて」との併催となります。ミロ展会期中はミロ展チケットで本コレクション展もご覧になれます。- [会場]
愛知県美術館(愛知芸術文化センター10階)
- [開館時間]
10:00~18:00
金曜日は20:00まで(入館は閉館の30分前まで)- [休館日]
毎週月曜日
- [観覧料]
一般 500(400)円
高校・大学生 300(240)円
中学生以下無料
※( )内は20名以上の団体料金- [主催等]
[主催] 愛知県美術館
上映プログラム
プラスキューブ 酒井耕/濱口竜介
上映スケジュール
【日・火・水】
10:30 『なみのおと』
13:00『なみのこえ(新地町)』
15:00『なみのおと』
【木・金・土】
10:05 『なみのこえ(気仙沼)』
12:00 『うたうひと』
14:05 『なみのこえ(気仙沼)』
16:00 『なみのこえ(新地町)』
18:00 『なみのこえ(気仙沼)』※金曜日のみ
10階ミュージアムショップについて
4/1~4/24までの期間、10階ミュージアムショップの営業時間は、下記の通りとなります。
火曜~木曜:11:00-17:00/金曜日:11:00-19:00/土日、祝日:10:00-18:00
なお、4/25~4/28は営業いたしません。
4/29から通常通り、10:00-18:00(金曜のみ10:00-20:00)の営業時間に戻ります。お客様にはご不便をおかけしますが、何卒ご了承くださいませ。
関連イベント
■コレクション・トーク①「庄司達と“人間と物質”展愛知会場をめぐって」
[講師]石崎尚(当館学芸員)
[日時]2022年4月29日(金・祝)13:30-15:00
[会場]アートスペースA(愛知芸術文化センター12階)
[定員]先着90名
展示室7で開催中の「庄司達/新聞紙」に関連して、1970年前後の庄司達の作品を振り返るとともに、「人間と物質」展愛知会場をめぐる事柄について考察します。
■コレクション・トーク②「絵画を消すとき、隠すとき」
[講師]桒名(くわな)彩香(当館学芸員)
[日時]2022年6月12日(日)11:00-11:40
[会場]アートスペースE・F(愛知芸術文化センター12階)
[定員]先着30名
展示室6で開催中の「宮本三郎──隠された裸婦の謎」に関連して、別の絵の下に隠れていた絵画が調査によって発見された類似事例を挙げて、《裸婦》のカンヴァスになぜ《家族》のカンヴァスが重ねられたのかを考察します。
■講演会「和菓子の歴史とデザイン」
[講師]中山圭子氏(株式会社虎屋 虎屋文庫 主席研究員)
[日時]2022年6月19日(日)13:30-15:00
[会場]アートスペースA(愛知芸術文化センター12階)
[定員]先着90名
展示室8で開催中の「木村定三 利休流無作法茶会」にちなみ、茶の湯の魅力を知る機会として、和菓子の歴史や意匠について紹介します。
※いずれも申込不要、聴講無料です。
※開始時刻に会場にお集まりください。
※感染症対策を講じた上で開催します。
※詳細については、今後の諸事情により変更する場合があります。最新情報は、愛知県美術館ウェブサイトをご覧ください。