コレクション展
2023年度第2期コレクション展
From the museum collection 2023: second period
前室1・展示室4 記号のからくり
絵画や彫刻といった美術作品は、たいていの場合なにか別のものを指し示す「記号」として機能しています。作品を記号として捉えたときの多様性を考えます。
展示室5 こだまする芸術
あるものと他のものあいだにみられる響き合い(エコー)をひろく「こだま」と捉えて、ベルギー出身の画家ポール・デルヴォーの《こだま(街路の神秘)》を出発点に、作品同士のあいだやひとつの作品の中にみられる多様なこだまを紹介します。
※グスタフ・クリムト《人生は戦いなり(黄金の騎士)》とパブロ・ピカソ《青い肩かけの女》は、こちらの展示室で展示しています。
展示室6 三田村光土里 グリーン・オン・ザ・マウンテン
偶然手に入れたネガフィルムに記録されていた、見知らぬ家族の写真から展開するインスタレーション作品、三田村光土里《グリーン・オン・ザ・マウンテン》を愛知県で初公開します。
展示室7 ブラックとピカソ キュビスムと「秩序への回帰」
本年度新たに受贈した、ジョルジュ・ブラック《水浴する女性と3つの果実》を初公開。ブラックとピカソを中心に、第一次大戦前のキュビスムから、戦後の「秩序への回帰」と呼ばれる古典的傾向への変化を紹介します。
展示室8 木村定三コレクション フォロンとグラフィック・アート
ベルギー出身のグラフィックアーティスト、ジャン゠ミシェル・フォロンは風刺の効いた独特のユーモアを交えながら現代社会やそこに生きる人々の姿を色彩豊かに描き出しました。フォロンの作品を中心にポスターや挿絵原画などのグラフィック作品をご紹介します。
基本情報
- [会期]
2023年6月30日(金)〜9月17日(日)
※8月27日(日)までは企画展「幻の愛知県博物館」との併催、8月29日(火)からはコレクション展のみとなります。「幻の愛知県博物館」展会期中は、同展チケットで本コレクション展もご覧になれます。- [会場]
愛知県美術館(愛知芸術文化センター10階)
- [開館時間]
10:00~18:00
金曜日は20:00まで(入館は閉館の30分前まで)- [休館日]
毎週月曜日(7月17日[月・祝]は開館)、7月18日(火)
- [観覧料]
一般 500(400)円
高校・大学生 300(240)円
中学生以下無料
※( )内は20名以上の団体料金- [主催等]
[主催] 愛知県美術館
関連イベント
■私が死んだら展示はどうなる?──美術館における作者没後のインスタレーション
[講師]三田村光土里(アーティスト)、狩野哲郎(アーティスト)
[司会]拝戸雅彦(愛知県美術館館長)
[日時]2023年8月12日(土)13:30-16:00
[会場]アートスペースE・F(愛知芸術文化センター12階)
三田村光土里《グリーン・オン・ザ・マウンテン》収蔵後初公開を記念して、記念講演会を開催します。今回の展示では、三田村氏本人による指示のもとにインスタレーションを構成する各要素を展示空間に配置しています。しかし、作家没後に異なる空間で同作を展示しようとした場合、美術館は何に基づいて配置すれば良いのでしょうか?三田村氏と親交が厚いアーティストの狩野哲郎氏とともに、作者没後のインスタレーションの展示方法について考えます。
申込不要・聴講無料、開始時刻に会場にお集まりください。