映像プログラム
ミヤギフトシ『音と変身/Sounds, Metamorphoses』初公開
令和元年度に「愛知芸術文化センター愛知県美術館・オリジナル映像作品」第29作として制作したミヤギフトシ『音と変身/Sounds, Metamorphoses』(2020年)の初公開を、新型コロナウイルスの感染予防策を講じた上で行います。
・マスクの着用にご協力ください。
・発熱や咳、くしゃみなど風邪の症状の見られる方や、体調のすぐれない方、海外から入国した翌日から数えて14日以内の方は、ご来場をお控えください。
・連絡先のご記入をお願いします。
ミヤギフトシの最新映像作品『音と変身/Sounds, Metamorphoses』は、ミヤギが「あいちトリエンナーレ2016」で発表した映像インスタレーション《いなくなってしまった人たちのこと/The Dreams that have Faded》(2016年)の続編として制作されたものです。《いなくなってしまった人たちのこと》は、トリエンナーレ出品後も国内外での展示の機会に際して音が加えられるなど、作品自体が発展を遂げていました。
『音と変身』の主たるモチーフは、16世紀にヨーロッパに渡り帰国した最初の日本人とされる「天正遣欧少年使節」です。ミヤギはそこに、第二次世界大戦後初のフランスへの留学生となった作家の遠藤周作のエピソードや、沖縄出身のミヤギ自身がアメリカに留学した体験などを重ね合わせています。
少年使節は帰国後、豊臣秀吉に謁見し西洋音楽を演奏したとも伝えられていますが、どんな曲が演奏されたかについては諸説あり、はっきりとは分かっていません。本作ではこの音楽への探究も試みられており、それが作品の重要なポイントとなっています。
基本情報
- [会期]
- 2020年10月3日(土)
- [会場]
- 愛知芸術文化センター12階アートスペースA
- [開館時間]
- 13:30開映(13:00開場)
定員180名(先着順) - [観覧料]
入場無料
上映プログラム
ミヤギフトシ『音と変身/Sounds, Metamorphoses』
2020年、58分13秒
撮影・スクリプト:ミヤギフトシ
ナレーション:島宗
出演(ギター):井手健介
協力:Minatomachi Art Table, Nagoya [MAT, Nagoya]、アッセンブリッジ・ナゴヤ実行委員会
[ミヤギフトシプロフィール]
1981年沖縄生まれ。東京を拠点に活動。主な個展に「How Many Nights」(2017年、ギャラリー小柳、東京)、「American Boyfriend: Bodies of Water」(2014年、京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA)がある。「日産アートアワード2015」ファイナリスト、第44回「木村伊兵衛賞」ノミネート作家に選ばれる。2019年、初の小説『ディスタント』(河出書房新社)を出版した。近年参加した企画展に、「小さいながらもたしかなこと 日本の新進作家 vol. 15」(2018年、東京都写真美術館)、「予兆の輪郭」(2019年、国立新美術館)等がある。