コレクション展

2020年度第2期コレクション展

From the museum collection 2020: second period

竹内栖鳳《狐狸図》(部分図)1908年頃 絹本墨画淡彩

※展示内容は2020年度第1期コレクション展と同一(一部展示替え)。

展示室4 近代の日本画

 明治維新を迎え近代に入った日本では、社会の西欧化が進むなかで、美術においても西欧の技法や概念が移入され、ジャンル分けや教育など、さまざまな側面で整備が進んでいきます。それまで日本で描かれ、技法が伝えられてきた従来の絵を「日本画」と呼ぶようになったのもこの頃です。美術の近代化が進んでいく明治から昭和初期まで、東京と京都の二大拠点で活動した日本画家たちの作品をご紹介します。

展示室5 20世紀の色彩

 身近でありながら言葉によって捉えることの難しい色彩の体験は、20世紀の西洋絵画において重要性を増しました。今回の展示では、愛知県美術館のコレクションの核のひとつである20世紀の西洋美術を、「色彩」をキーワードにご紹介します。

展示室6 小企画 水谷勇夫と舞踏

 名古屋を拠点に活動した画家・水谷勇夫(1922-2005)と舞踏との関係について、大野一雄舞踏公演『蟲びらき』(1988年・東京、1990年・名古屋)の舞台装置の再現と、関連資料の展示により考察します。詳細は「小企画 水谷勇夫と舞踏」をご覧ください。

展示室7 木村定三コレクションの中国陶磁

 木村定三コレクションの中国陶磁は、一般的な収集家に人気の高い宋や唐時代の陶磁器には重きを置かず、明時代の壺や鉢、向付や合子など、茶人としての美意識のもとに収集されています。その特色をよく示す作品をご紹介します。

展示室8 没後40年 長谷川潔の銅版画

 長谷川潔(1891-1980)は、銅版画の技法を習得するためにフランスに渡り、忘れ去られていた版画技法「メゾチント」を独学で再興させました。1958年以降に制作されたメゾチントの作品では主にオブジェなどが出窓のような空間に配置され、そこには調和した宇宙の摂理を感じられます。

プラスキューブ 三宅唱《THE COCKPIT》

 ヒップホップ・アーティストOMSBとBimが、2日間で一つの楽曲を制作する過程を追った映像作品です。普通のマンションの一室で交わされる軽いやり取りの中からトラックが生まれ、言葉がつづられ、やがて一つの音楽となります。その様子からは普遍的な創作の楽しさ、喜びが感じられます。

基本情報

[会期]

2020年6月25日(木)〜9月6日(日)

[会場]

愛知県美術館(愛知芸術文化センター10階)

[開館時間]

10:00-18:00
金曜日は20:00まで(入館は閉館の30分前まで)

[休館日]

毎週月曜日、8月11日(火)
※ただし、8月10日(月・祝)は開館。

[観覧料]

一般 500(400)円
高校・大学生 300(240)円
中学生以下無料
※( )内は20名以上の団体料金

[主催等]

[主催] 愛知県美術館