企画展

エリザベス二世女王陛下コレクション レオナルド・ダ・ヴィンチ人体解剖図 ウィンザー城王立図書館所蔵

LEONARDO DA VINCI THE ANATOMY OF MAN: Drawings of the Collection of Her Majesty Queen Elizabeth Ⅱ

 レオナルド・ダ・ヴィンチ(1452-1519)は、いうまでもなくラファエロ、ミケランジェロと並び称されるイタリア盛期ルネサンス絵画の三巨匠のひとりです。彼の旺盛な関心は、絵画はもとより彫刻、建築、さらには応用技術に至るあらゆる分野に拡がり、その活動はルネサンスの思想のひとつである「万能人」を体現するものでした。さらに彼の探求は、芸術家というよりもむしろ科学者と呼ぶべきほど鋭く深く、また斬新なものでありました。

 西洋美術史上、人体表現への関心が高まったのは15世紀半ばのフィレンツェです。身体の運動をいきいきと表現することに関心を抱きはじめた当時の芸術家たちは皮膚の表面だけではなく、皮膚の表層化の筋肉や骨格の構造に注意を払うようになりました。「芸術とは科学的な知識に基づく創造的な行い」と考えたレオナルドは、そうした純粋に芸術的な関心にとどまらず、人体そのものを探求の対象としました。彼は生涯に30体もの人体解剖行い、それらを丹念に観察し、人体の構造や機能の探求を推し進めました。

 英国エリザベス二世女王陛下から貴重な作品貸出を快諾していただき、ウィンザー城王立図書館の企画・構成によって開催される今回の展覧会は、膨大な手稿のなかから精選された23葉41点の人体解剖図により、レオナルドの人体に関する驚異的な探求の変遷をたどるとともに、彼の素描の魅力をご紹介します。

基本情報

[会期]

1995年9月15日(金)~1995年10月15日(日)

[会場]

愛知県美術館(愛知芸術文化センター10階)

[開館時間]

10:00~18:00
金曜日は20:00まで(入館は閉館の30分前まで)

[休館日]

毎週月曜日

[観覧料]

一般 1,000(800)円
高校・大学生 700(500)円
小・中学生 400(200)円
※()内は20名以上の団体料金

[主催等]
[主催] 愛知県美術館、中日新聞社、中部日本放送

[後援] 日本医師会、日本歯科医師会、第24回日本医学会総会 1995 名古屋 愛知県医師会、名古屋市医師会、外務省、文化庁、ブリティッシュ・カウンシル、愛知県・岐阜県・三重県・名古屋市各教育委員会、JR東海

[協賛] 武田薬品工業株式会社

[協力] 日本航空

[企画・構成] ウィンザー城王立図書館

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