企画展

愛知県美術館・名古屋市美術館共同企画 環流 日韓現代美術展

Circulating Currents - Japanese and Korean Contemporary Art

 「環流──日韓現代美術展──」は、愛知県美術館と名古屋市美術館の共同企画による初めての展覧会です。
 今日、西洋の近代文明は行き詰まりをみせ、それに変わる新たな方法が模索されています。これまでは後進的だと否定的に評価されてきた西洋以外の価値観や思考方法が、新しい可能性を秘めたものとして見直されています。
 日本と韓国の近代美術もまた、西洋を模範に発展してきました。しかし、近代化し、西洋化をとげた後、今日の世界の美術状況の中で新たな展開を模索し、西洋の模倣でない独自の表現を求める時、自国の文化的なルーツは、現代美術にとっての豊かな源泉となることでしょう。

 この展覧会は、1940年以後に生まれた日本と韓国の現代美術家24人の作品を同時に紹介することにより国境を越えて東洋人である私たちの表現を探り、世界に向けて現代美術の新しい可能性を発信するものです。同時に、文化的伝統を多く共有しながらも独自の文化を育んだ領国の現代美術の違いを見くらべ、互いのアイデンティティを明らかにしたいと思います。

【愛知県美術館】
朴炫基、車又姫、堀浩哉、戸谷成雄、北山善夫、遠藤利克、崔在銀、元慶煥、金謹中、中村一美、金春洙、陸根丙、岡村桂三郎

【名古屋市美術館】
沈文燮、小清水漸、崔仁寿、西雅秋、久野利博、平林薫、磯部聡、曺徳鉉、金瓚東、金守子、尹煕倉

基本情報

[会期]

1995年7月14日(金)~1995年9月3日(日)

[会場]

愛知県美術館(愛知芸術文化センター10階)、名古屋市美術館

[開館時間]

【愛知県美術館】
10:00~18:00
金曜日は20:00まで(入館は閉館の30分前まで)

[休館日]

【愛知県美術館】
毎週月曜日、7月18日(火)

[観覧料]

一般 1,300(1,100)円
高校・大学生 1,000(800)円
小・中学生 500(300)円
※()内は20名以上の団体料金

[主催等]

[主催] 愛知県美術館、名古屋市美術館、中日新聞社、中部日本放送、東海テレビ放送

[後援] 愛知県・岐阜県・三重県・名古屋市各教育会、名古屋市交通局、東海旅客鉄道株式会社、名古屋鉄道株式会社、近畿日本鉄道株式会社、駐名古屋大韓民国総領事館、愛知県日韓勧善協会連合会

[助成] 国際交流基金

[協力] アシアナ航空、大韓航空

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