企画展

レジェ展

Fernand Léger

 20世紀フランスを代表する画家のひとりフェルナン・レジェ(1881-1955)は、ノルマンディー地方の田舎町アルジャンタンに生まれ、くしくもピカソ、ブラックと同じ1900年にパリに出ました。3人はともにキュビスムの巨匠と呼ばれましたが、レジェは彼らとは一線を画する単純明快で軽やかな色彩を用いて、独自の絵画世界を確立しました。

 都市の生活を愛し、機械文明のダイナミズムにひかれたレジェは、第一次世界大戦後、無機的な形と原色を駆使した斬新なスタイルを生み出しました。また、ピュリスム、シュルレアリスムなどの1920年代の動向にも敏感に反応ししながら、「新しいレアリスム」を提唱し、自己の作風をさまざまに展開させました。しかし、彼の作品の根底にある庶民への共感と愛情に満ちたまなざしと、人生と芸術に対する肯定的な姿勢は、つねに変わることがありませんでした。

 この展覧会は、パリ国立近代美術館(ポンピドゥー・センター)、ストックホルム近代美術館など、世界各地からの出品を得た油彩68点、水彩・素描58点によって、レジェの初期から晩年までをふりかえる本格的な回顧展です。

基本情報

[会期]

1994年8月5日(金)~1994年9月11日(日)

[会場]

愛知県美術館(愛知芸術文化センター10階)

[開館時間]

10:00~18:00
金曜日は20:00まで(入館は閉館の30分前まで)

[休館日]

毎週月曜日

[観覧料]

一般 1,100(900)円
高校・大学生 800(600)円
小・中学生 500(300)円
※()内は20名以上の団体料金

[主催等]

[主催] 愛知県美術館、中日新聞社、中部日本放送

[後援] フランス文化省、フランス大使館、愛知・岐阜・三重・名古屋各県市教育委員会、JR東海

[協賛] 東京海上

[協力] 日本航空

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