企画展

色彩の宇宙 クプカ展

František Kupka

 チェコ出身のフランティシェク・クプカ(1871-1957)は、抽象絵画のパイオニアのひとりとして、20世紀の美術史に大きな足跡を残した画家です。

 世紀末のプラハとウィーンで学び、華麗なアール・ヌーヴォーと象徴主義を吸収した彼の芸術は、今世紀初めのパリで花開き、ありのままの現実を超えた、生命の本質に向かう神秘的な絵画へと発展しました。彼は第一次対戦直前の数年間に最初の純粋な抽象絵画を生み出して以来、生命力にあふれた色彩と形のヴァリエーションによって、宇宙の創造と絶えまない生成の表現を追求し続けました。

 孤高の道を歩んだクプカの芸術はきわめて特異なもので、生前には充分に知られることがありませんでしたが、彼の死後その全体像が明らかにされ、近年ますます高い評価が与えられています。

 この展覧会は、プラハ国立美術館、パリ国立近代美術館(ポンピドゥー・センター)、ニューヨーク近代美術館をはじめとする世界各地の主要なクプカ・コレクションの協力を得て、油彩・水彩・素描など約130点の作品により、日本で初めてクプカの芸術の全貌を紹介するものです。

基本情報

[会期]

1994年3月18日(金)~1994年5月8日(日)

[会場]

愛知県美術館(愛知芸術文化センター10階)

[開館時間]

10:00~18:00
金曜日は20:00まで(入館は閉館の30分前まで)

[休館日]

毎週月曜日(ただし3月21日[月・祝]は開館)、3月22日(火)

[観覧料]

一般 1,100(900)円
高校・大学生 800(600)円
小・中学生 500(300)円
※()内は20名以上の団体料金

[主催等]

[主催] 愛知県美術館、中日新聞社、東海テレビ放送

[後援] チェコ大使館、愛知・岐阜・三重・名古屋各県市教育委員会、JR東海

[協力] 日本航空

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