企画展

愛知の古陶 猿投・瀬戸 本多コレクション展

Ancient Pottery of Aichi: Sanage and Seto Kilns - from Honda Collection

 猿投窯は、我が国で最初に高火度施釉陶器である灰釉陶器の生産を始め、日本全国に供給した、古代における最先端の窯業地です。また、瀬戸窯や常滑窯などの中世最大の窯業も、猿投窯の影響下に生まれました。この、日本の陶器生産のルーツともいえる猿投窯が、今日のように良く知られることとなったのは、本多静雄氏の尽力によるものです。氏は、早くから猿投窯の重要性に気づき、組織的学術的な調査研究を提唱されました。その結果、猿投窯が我が国の窯業史上、最も重要な地位を占めていることが広く認識されるようになったのです。

 本多静雄氏は、猿投窯の発見以降も、その後継者となった瀬戸や美濃の窯業にも深い関心を示し、研究を続けてきました。その成果が、本多コレクションとして集積されたのです。氏のコレクションは、猿投窯や瀬戸窯の重要な資料が多く、古代から中世にかけての窯業の歴史を解明する上で欠くことのできないものです。

 本展は、この、本多コレクションの根幹をなす重要な資料を選択し、古代から中世の陶器の歴史を広く紹介します。

【同時開催】現代の陶芸 1950-1990

基本情報

[会期]

1993年7月16日(金)~1993年8月22日(日)

[会場]

愛知県美術館(愛知芸術文化センター10階)

[開館時間]

10:00~18:00
金曜日は20:00まで(入館は閉館の30分前まで)

[休館日]

毎週月曜日

[観覧料]

一般 800(600)円
高校・大学生 600(400)円
小・中学生 300(200)円
※()内は20名以上の団体料金

[主催等]

[主催] 愛知県陶磁資料館、愛知県美術館

[後援] 朝日新聞社、JR東海

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