企画展

大英博物館所蔵 イタリア素描展

Italian 16th and 17th Century Drawings from the British Museum

 ロンドンの大英博物館は、所蔵される数多くのギリシャ彫刻やエジプト美術の傑作を通じてあまりにも有名です。しかし、同時にヨーロッパ素描芸術の宝庫でもあることはあまり知られていません。本展は、大英博物館版画素描部の膨大なコレクションの中から、イタリア盛期ルネサンス、マニエリスム、バロック時代の巨匠たちの素描100点を精選して展示するものです。

 イタリアでは、15世紀の初期ルネサンスを通じて、ペンやチョークを使った素描芸術が急速に発達していきました。この興隆は、16世紀の盛期ルネサンスに頂点に達し、さらにマニエリスム、バロック時代へと新たな展開を見せてゆきます。芸術家たちは、心中に浮かんだアイディアを最初に定着する素描こそが、絵画、彫刻、建築などすべての芸術の基盤だと考えました。実際、素描の上には、芸術家が構想を練り上げていく過程や試行錯誤の跡が赤裸々に記録されており、このことが、完成した絵や彫刻には見られない素描独特の魅力になっています。

 本展では、レオナルド、ミケランジェロ、ラファエッロの作品に始まり、個性的なマニエリスム芸術家ポントルモやパルミジャニーノ、ヴェネツィア派のティントレットやヴェロネーゼを経て、バロック時代の巨匠カラッチやベルニーニの作品を紹介いたします。

基本情報

[会期]

1996年4月19日(金)~1996年5月26日(日)

[会場]

愛知県美術館(愛知芸術文化センター10階)

[開館時間]

10:00~18:00
金曜日は20:00まで (入館は閉館の30分前まで)

[休館日]

毎週月曜日(ただし4月29日[月・祝]、5月6日[月・振]は開館)、4月30日(火)、5月7日(火)

[観覧料]

一般 1,100(900)円
高校・大学生 800(600)円
小・中学生500(300)円
※()内は20名以上の団体料金

[主催等]

[主催] 愛知県美術館、中日新聞社、中部日本放送

[後援] ブリティッシュ・カウンシル、愛知県・岐阜県・三重県・名古屋市各教育委員会、JR東海

[協賛] 東京海上

[協力] 日本航空

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