企画展

没後50年 松本竣介展

Shunsuke Matsumoto

 1948年に36歳の若さで世を去った松本竣介の作品は、没後50年を経た今日もなお、ますます多くの人々に愛されています。
松本竣介は1912年東京に生まれ、少年時代を盛岡で過ごしたのち、画家を志して1929年に上京します。彼はやがて都市の光景とそこに生きる人々の姿に主題を見いだしました。青い空間に建物や人の透明なイメージが交錯する「街」のシリーズは、都会に生きる者の孤独と憂愁を静かにうたいあげています。

 戦争が日本の社会に暗い影を落とした時代にも、竣介は描くことの喜びを失わず、ひたむきに制作を続けました。人気のない街角や、運河にかかる橋など、彼が描いた都会の片隅の光景は、ときに淡々としたユーモアを漂わせ、ときに不安な心情を映し出しているかのようです。また、これらの都市風景と並行して描かれた人物像には、人間に対する深いまなざしが感じられます。

 この展覧会は、1935年から1948年までの代表作に新発見の作品を加えた油彩画91点、素描作品45点により、松本竣介の絵画世界をふりかえります。

基本情報

[会期]

1999年1月8日(金)~1999年2月21日(日)

[会場]

愛知県美術館(愛知芸術文化センター10階)

[開館時間]

10:00~18:00
金曜日は20:00まで (入館は閉館の30分前まで)

[休館日]

毎週月曜日

[観覧料]

一般 1,000(800)円
高校・大学生 700(500)円
小・中学生 400(200)円
※()内は20名以上の団体料金

[主催等]

[主催] 愛知県美術館、中日新聞社、東海テレビ放送

[後援] 愛知県・岐阜県・三重県・名古屋市各教育委員会

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