企画展

自然をめぐる千年の旅──山水から風景へ──

Nature in Japanese Art

 「自然の叡智」をメインテーマとする2005年日本国際博覧会(愛・地球博)。その開幕にあわせて開催する本展覧会は、古代から近代まで千年以上にわたる日本人と自然との関わりを、日本美術の名品によってたどるものです。海に囲まれ、緑と四季の変化に富む日本では、いわゆる山水画や風景画に限らず各時代の多様な美術作品の中に、人々の自然観が豊かに表現されています。この展覧会では、大陸経由の仏教文化が花開いた奈良時代から、西洋近代文明が移入された明治期そして昭和に至る各時代の重要な絵画作品を中心に、絵画的意匠を施された工芸作品をあわせ、5つのテーマに分けて紹介します。

 この展覧会は、愛・地球博を機に愛知県を訪れる国内外の人々に、日本美術の歴史的名品の数々を一堂で観られるまたとない機会を提供するとともに、自然と密着して生きてきた日本人の姿を再認識していただく場ともなることでしょう。

基本情報

[会期]
2005年3月1日(金)〜2005年5月8日(日)
[会場]
愛知県美術館(愛知芸術文化センター10階)
[開館時間]
10:00〜18:00
金曜日は20:00まで(入館は閉館の30分前まで)
[休館日]
毎週月曜日(ただし3月21日[月・祝]は開館)、3月22日(火)
[観覧料]

一般 1,200(1,000)円
高校・大学生 900(700)円
中学生以下無料
※()内は20名以上の団体料金

[主催等]

[主催] 財団法人2005年日本国際博覧会協会、愛知県、愛知県美術館、中日新聞社、NHK名古屋放送局、NHK中部ブレーンズ、日本経済新聞社

[特別協力] 文化庁、独立行政法人国立博物館、独立行政法人国立美術館、独立行政法人文化財研究所

[後援] 愛知県・岐阜県・三重県・名古屋市各教育委員会

見どころ

図録

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二〇〇五年日本国際博覧会記念特別展
「自然をめぐる千年の旅──山水から風景ヘ──」
編集:牧野研一郎(愛知県美術館)、馬渕美帆(愛知県美術館)、深山孝彰(愛知県美術館)
翻訳:小川紀久子、小野寺玲子、横溝廣子
表紙デザイン:山内瞬葉
制作:印象社
発行:自然をめぐる千年の旅展実行委員会、愛知県美術館、中日新聞社、NHK名古屋放送局、NHK中部ブレーンズ、日本経済新聞社

「描かれた日本の自然」辻街惟雄

図版
「第一章 聖なる自然 『信仰と自然─鎌倉時代の絵画を主に─』」中島博
「第二章 理想の風景」河野元昭
「第三章 季節の中で 『季節の移ろう自然の中で』」小林忠
「第四章 動植物へのまなざし」馬渕美帆
第五章 実在の場所─名所絵から風景画へ
「『日本美術の実景描写──江戸時代まで──』」佐藤康宏
「『近代黎明期の風景表現──高橋由一を中心に──』」牧野研一郎
作品解説
出品目録

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