企画展

ルソーの見た夢、ルソーに見る夢──ルソー、素朴派と日本──

Rousseau Envisaged: Henri Rousseau and Japanese Artists

 パリの入市税関で働いていたアンリ・ルソー(1844‐1910)は、40歳を過ぎてから独学で絵を描き始め、身近なパリや郊外の風景、あるいは巨大な植物が茂る幻想的なジャングルの光景などを主題として、詩情と夢にあふれた絵画を生み出しました。はじめ彼は素人画家として嘲笑されましたが、晩年にはピカソやカンディンスキー、詩人アポリネールなどの前衛的な芸術家たちから、その並外れた想像力とユニークな個性を称賛され、やがて近代美術の巨匠のひとりに位置づけられました。ルソーの作品と生涯は、1910年代から日本でも紹介され始め、フランスでルソーの芸術に魅了された画家やコレクターたちによって、彼の作品が日本にもたらされます。そして大正から昭和にかけて、ルソーの影響は洋画・日本画・写真のジャンルにわたって大きく現れ、さらに今日の美術にまで及んでいます。

 この展覧会では、日本にあるルソーの作品と、彼に続くフランスの素朴画家たち、そしてルソーに触発された日本の美術家たち、あわせて40作家の多彩な作品約140点により、ルソーの夢のひろがりをたどります。

基本情報

[会期]
2006年12月20日(水)〜2007年2月12日(月・振)
[会場]
愛知県美術館(愛知芸術文化センター10階)
[開館時間]
10:00〜18:00
金曜日は20:00まで (入館は閉館の30分前まで)
[休館日]
毎週月曜日(ただし1月8日[月・祝]、2月12日[月・振]は開館)、12月28日(木)~1月3日(水)、1月9日(火)
[観覧料]
一般 1,000(800)円
高校・大学生 700(500)円
中学生以下無料
※()内は20名以上の団体料金
[主催等]
[主催] 愛知県美術館、中日新聞社、NHK名古屋放送局、NHK中部ブレーンズ

[後援] 愛知県・岐阜県・三重県・名古屋市各教育委員会

[協賛] 大日本印刷、三井住友海上

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