企画展
生活と芸術──アーツ&クラフツ展──ウィリアム・モリスから民芸まで──
LIFE AND ART: ARTS & CRAFTS FROM MORRIS TO MINGEI
19世紀後半にイギリスで起こったデザイン運動「アーツ&クラフツ」の広がりを、ウィリアム・モリスを中心とするイギリス、ウィーン工房がひときわ輝いたヨーロッパ、そして民芸運動が花開いた日本での美しい作品からたどります。装飾芸術の殿堂、ロンドンのヴィクトリア&アルバート美術館(V&A)との共同企画で、V&Aと国内の美術館などから、家具、テーブルウェア、ファブリック、服飾、書籍、グラフィック・デザインなど約280点を一同に出品します。必見は、柳宗悦らが昭和初期に建てた「三国荘」の再現展示です。柳の収集品や若き浜田庄司、河合寛次郎、黒田辰秋らの作品で飾られた室内には、民芸の原点を見ることができます。手仕事のよさを見直し、自然や伝統から美を発見し、シンプルなライフスタイルを提案する。アーツ&クラフツが生み出した精神は、現代の生活に影響を与えながら、今なお遠い理想のようにも映ります。モリスや仲間たちが作り出した家具や壁紙、当時の最先端都市ウィーンの前衛的な家具やグラフィック、「用の美」を見出した民芸の美意識を味わいながら、作品のなかの芸術について思いをはせる機会となるでしょう。
基本情報
- [会期]
2009年6月12日(金)〜8月16日(日)
- [会場]
愛知県美術館(愛知芸術文化センター10階)
- [開館時間]
10:00〜18:00 金曜日は20:00まで (入館は閉館の30分前まで)
- [休館日]
毎週月曜日(ただし7月20日[月・祝]は開館) 、7月21日(火)
- [観覧料]
一般 1,200(1,000)円
高校・大学生 900(700)円
中学生以下無料
※()内は20名以上の団体料金- [主催等]
[主催] 愛知県美術館、朝日新聞社
[企画]ヴィクトリア&アルバート美術館
[後援]ブリティッシュ・カウンシル、外務省、文化庁、愛知・岐阜県・三重・名古屋県市各教育委員会
[協賛]大日本印刷株式会社
[協力]日本航空
関連イベント
■記念講演会「私にとってのアーツ&クラフツ」
[講師] 林望氏(作家)
[日時] 2009年6月27日(土)13:30-15:00
[会場] アートスペースA(愛知芸術センター12階)
[定員] 先着150名
■ギャラリートーク
[日時] 2009年6月20日(土)、7月4日(土)、7月18日(土)、8月1日(土)各回11:00-11:40
■アーツ&クラフツ展 鑑賞ワークショップ「携帯電話をデザインしよう」 (高校生対象、参加無料)
今回のワークショップは、高校生の生活にとって一番身近な携帯電話をモチーフにして、携帯電話をアーツ・アンド・クラフツとしてデザインしてみよう、という試みです。
[日時] 2009年7月12日(日)13:00-16:00
[場所] 美術館入口前スペース
[定員] 20名