[ 先生のためのプログラム:鑑賞学習実践例 ] 「ローマ人のリアルクローズ」

対象作品 「大ローマ展」展示作品
実施日 平成22(2010)年2月13日(土)
実践タイトル ローマ人のリアルクローズ
ねらい 彫像の着衣(トガ、ペプロス)から古代ローマ人の生活の一端を思い浮かべ、理解を深める。
対象学年 高校生
準備物 トガ(ローマ時代の男性用衣服)、ペプロス(ローマ時代の女性用衣服)、ヒモ、洗濯ばさみ、ワークシート、探検バッグ
指導の構成 (流れ) ガイダンス → 作品鑑賞(展示室内でスケッチ) → スケッチを参考に試着 → グループごとに着方を発表 → 講師による着方の発表 → 総括、担当学芸からの話
参加人数 21名
指導者氏名・関係スタッフ 舟橋先生(小牧工業高校)、鈴木先生(南陽高校)、青島先生(菊里高校)、石原先生(稲沢東高校)、高橋真紀(ボランティア)

プログラムのねらい

彫像の着衣(トガ、ペプロス)から古代ローマ人の生活の一端を思い浮かべ、理解を深める。

プログラムの内容(実際の様子)

初めにプログラムの流れを説明し、トガというものがどういった形の衣服であるかを紹介した。トガとは、半円形の布でこれを身体に巻きつけて着用するもので、それをどのように着ているか作品鑑賞を通して探ることを伝えた。その後、展示室へ移動して、じっくり作品を鑑賞し、スケッチをとりながらどのように衣服を身につけているのか観察する。作品鑑賞が終わったら、5~6人のグループで集まり実際にトガを巻きつける。1人がモデル役となり、自分たちが観察してきたスケッチを参考にしたり、グループ内で相談したりしながら実践した。あるグループでは、トガをぐるぐると身体に巻きつけたが、一見すると展示作品と同じようにみえるが、足まで布が巻き付いてしまっているため歩けないといった状況になった。また、トガを2枚使うという工夫をするグループもみられた。グループ内で着方をまとめ、どのように着用したかを発表した後、関係スタッフが着方の見本実演を行なった。最後に、作品鑑賞をした際に感じた疑問や質問を展覧会の担当学芸員に聞き、希望者は再度展覧会を鑑賞した。

今後の課題

全体を通しての流れを当日変更した。着方の見本を示した後もう一度参加者に見本どおりに着てもらい写真撮影の予定だったが、自分たちで考えながら試着している段階を写真に撮った。参加者は、どのように着ているか熱心に話し合い、また他のグループの様子を参考にしたり、また展示室へ行ったりと集中していた。展示室に作品スケッチをしに行く場面では、衣服へ注目してスケッチをするという意図が充分に伝わらず、他の作品をスケッチしたりする場面もあった。着方を参考にするにあたっては、スケッチの程度により、着方の出来具合に差がでたようである。学芸員の質問の時間では、質問者の声が小さく全体に伝わらなかった。

衣服の着方や襞に注目して、古代ローマ彫刻をスケッチ。
スケッチをもとにして、「トガ」をどうやって着るのか考えます。
グループごとに、着方を発表しました。