[ 先生のためのプログラム:鑑賞学習実践例 ] 「ステラに挑戦~校内作品展での全校鑑賞の試み~」

対象作家・作品 フランク・ステラ  リヴァー・オブ・ポンズIV  1969年
実践タイトル ステラに挑戦
ねらい 定規とコンパスを使って制作しよう。 (校内作品展での全校鑑賞)
対象学年 全学年
指導の構成 (流れ) 学校        1時間     全校鑑賞
学校        1時間     表現
美術館    1時間     鑑賞
準備教材 定規、コンパス、色鉛筆
学校名 尾張旭市東栄小学校
教諭名 岡島叔子(2006年度)

実践のねらい

本校は、毎年実施している校内作品展の折に、全校で名画を鑑賞している。本年は、愛知県美術館所蔵、ステラ「リバー・オブ・ボンズIV」と北斎「神奈川沖浪裏」の2枚をホールに展示した。ステラの図版は、所蔵作品集から拡大カラーコピーし、同作者の他の作品も紹介した。児童は、鑑賞のヒントになる資料を見たり、自由にぬり絵(北斎の別作品線描画)や「ステラに挑戦」と題したワークシートに挑戦したりして、美術作品や美術館に興味をもつことをねらいとしている。

実際の様子

  1. 校内作品展の名画鑑賞コーナーで作品を鑑賞する。
  2. 児童は、「見るヒント・感じるヒント」となる資料を読んで鑑賞する。(写真:1)
    • ステラの作品は、前に飛び出したり、奥に引っ込んで見えたりするね。
    • 本物は、どんな大きさなんだろう。
    • 自由に形や色を楽しんでいるね。作品はとても美しいね。
  3. 興味を持った児童は、「ステラに挑戦」というワークシートに挑戦する。(写真:2)
    定規とコンパスを使って形を描き、色鉛筆で自由に彩色する。  
  4. 出来上がった児童作品。(写真:3)  
  5. 児童の作品を掲示し、友だちの作品を鑑賞する。
    2年生は、その後、愛知県美術館へ出かけ、本物を鑑賞する。
    愛知県美術館鑑賞後の児童感想文 2年生(写真:4)
    ワークシートに挑戦した児童の感想(6年生)
    • コンパスや定規で形をつくるのは、それ以外の規制がないから楽しかった。
    • 算数の図形をかくより、コンパスや定規で絵をかくのはおもしろかった。
    • 出来上がったみんなの作品を見たら、すごくきれいだった。
「見るヒント・感じるヒント」を読んで、作品を鑑賞する (写真:1)
「ステラに挑戦」 コンパスと定規を使って形をかく (写真:2)
出来上がった児童作品 「レインボースペシャル」 (写真:3)
美術館へ行った児童の感想 (2年生) (写真:4)
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感想および今後の課題

本校では、2年生が毎年県美に出かけており、作品展後、本物を見に行くことが定着し、児童は楽しみにしていると感じた。今回のステラのワークシートには、高学年児童(コンパス使用のため)が200名以上参加し、興味をもって取り組んだ。

全学年の児童が取り組める共通のワークシートを作ることは、大変難しいため、低学年用(ぬり絵)、高学年用に分けて作成している。今後も全校鑑賞の機会を設け、ワークシートを工夫し、表現活動を伴う鑑賞活動を続けていくことで、美術作品に興味をもちながら、制作することの楽しさも味わわせていきたい。