過去の企画展

過去の企画展

田原市博物館の名品による 渡辺崋山展 併設:和魂洋眼(所蔵作品展)

会期 2010年6月4日(金)−7月11日(日)
会場 愛知県美術館(愛知芸術文化センター10階)
開館時間 10:00-18:00 金曜日は20:00まで (入館は閉館の30分前まで)
休館日 毎週月曜日
観覧料 一般      500円 (団体400円)
高校・大学生  300円 (団体240円)
中学生以下無料
【特別協力】 田原市博物館

 渡辺崋山(1793〜1841)は、江戸時代後期の田原藩士で、政治家・文化人として多彩な活動を行いました。中でも、画家、蘭学者としては、当時を代表する一人です。この展覧会は、画家としての崋山の活動に焦点を当て、その意義を改めて見直すものです。

  江戸の田原藩邸に生まれた崋山は、藩政の中枢を担う立場をつとめ、江戸家老職にまでなります。幼少時から儒学と絵を学び、学問においては、諸外国の脅威が迫る幕末の世相を受けて、次第に蘭学にも興味をもち研究をすすめます。高野 長英(たかの ちょうえい)らとともに、蘭学研究の中心人物として活動しますが、幕府非難の咎(とが)で逮捕され(蛮社の獄)、田原での蟄居(ちっきょ)を命じられます。蟄居中、藩主に災いが及ぶのをおそれ、自刃により49歳の生涯を閉じます。

 絵画については、江戸で谷 文晁(たに ぶんちょう)らに学び、中国絵画や西洋絵画の学習、実物のスケッチなどを通して、自己の画風を作り上げます。中でも、迫真的な肖像画やその稿本(こうほん)(下描き)、描き手の体験を生き生きと伝える風景スケッチなどは、画家個人の生(なま)の視覚を画面にとどめており、評価の高いものです。蟄居後は、自らの境遇への苦悩を反映した作品も制作します。画家の個人的な視覚、あるいは思いを読み取れる点で、崋山の作品は近代的と評されることもあるように、現在の私たちにも親しく感じられるものです。

  崋山にゆかりの深い田原市博物館は、彼の絵画や画稿・手控(てびかえ)類、身の回りの品々など、崋山にまつわる資料の収蔵において、質・量ともに全国随一の規模を誇ります。展覧会では、同館の協力のもとに、これらの中から絵画を中心に選りすぐった名品37件(うち重要文化財8件、重要美術品4件、田原市指定文化財11件)を一堂に展示します。崋山が手がけた人物図、山水図、花鳥図、俳画といった幅広い分野でのすぐれた達成を紹介するとともに、中国絵画に学んだ作品、模写やスケッチ等を含む手控類、作画の過程を生々しく伝える画稿類などをとおして、崋山の絵画制作の本質に迫ります。特に人物図については、中国人物図、肖像画稿本、諧謔(かいぎゃく)的人物図の代表作により、その表現の多様さと共通性を探ります。

※出品作品および件数は、都合により変更する場合があります。また、冊子・画帖・巻子は、会期中、必要に応じて部分替を行います。

■企画展関連イベント
記念講演会
 「渡辺崋山の絵画と生涯」
[日時] 2010年6月27日(日) 13:30〜15:00
[会場] 愛知芸術文化センター12階 アートスペースA
[講師] 鈴木利昌氏(田原市博物館学芸員)
[定員] 先着150名