過去の企画展

過去の企画展

誌上のユートピア 近代日本の絵画と美術雑誌1889−1915

会期 2008年6月14日(土)−7月27日(日)
会場 愛知県美術館(愛知芸術文化センター10階)
開館時間 10:00-18:00 金曜日は20:00まで (入館は閉館の30分前まで)
休館日 毎週月曜日 ただし、7/21(月・祝)は開館、翌日の7/22(火)が休館
観覧料 一般/1,000(800)円
高校・大学生/700(500)円
小・中学生/無料
【主催】 愛知県美術館、読売新聞社、中京テレビ放送、美術館連絡協議会
【後援】 愛知県・岐阜県・三重県・名古屋市各教育委員会
【協賛】 ライオン、清水建設、大日本印刷

 19世紀末から20世紀初めにかけての世紀転換期は、大きな変革のときであると同時に、情報化社会の先駆けともいうべき時代でした。ジャーナリズムの展開、旅行の流行など人々の享受する世界は飛躍的に拡大していきました。この時代に生きた芸術家にとって大きな役割を果たしたのは「美術雑誌」でした。当時刊行された多様な「美術雑誌」は、目覚しい印刷技術の発展を背景に、次々と世界各国で出版され、豊富な図版と新しいデザイン感覚により、際立って芸術的な質を備えていたのです。

 「誌上のユートピア」と題する本展は、この転換期に新しく生まれた近代日本の主要な美術雑誌を紹介すると共に、その芸術的価値を再認識し、同時代の近代絵画にも注目しながら、それらが相互に共鳴するさまをご紹介しようとするものです。

 導入部において『パン』『ユーゲント』『ヴェル・サクルム』などヨーロッパの美術雑誌の数々をご紹介すると同時に、時を同じくして日本においても出版された『明星』『方寸』をはじめとするさまざまな雑誌・図書・図案集などを通し、同時代意識に裏打ちされた新しい表現が生み出されていった芸術的展開を示します。この展開は、時には江戸趣味に回帰するような曲折を経て、ついには象徴主義の濃密な気分を背景に抽象的で実験的な表現までもが大正時代前半に追及されていったことを明らかにします。油彩画約20点、日本画約30点、版画約50点、ポスター約5点、雑誌約20件、その他総計約180点を展示予定です。

 19世紀末のグラフィックアートという華やかな誌面と交感し、触発されながら、同時代の芸術家たちがどのように「ユートピア(理想郷)」を追求したのか、その多様で豊かな成果に触れる絶好の機会となることでしょう。

■企画展関連イベント
記念講演会
 「琳派そして西洋との出会い モダンデザインの先駆者 神坂雪佳」
 池田祐子氏(京都国立近代美術館 主任研究員)

[日時] 2008年7月5日(土)13:30〜15:00
[会場] 愛知芸術文化センター12階 アートスペースA

[定員] 先着150名


ギャラリー・トーク(学芸員による展示説明会)

[開催日] 2008年6月28日(土)、7月12日(土)、7月19日(土)

[時間]     11:00〜11:40