過去の企画展

過去の企画展

アルトゥング展

会期 1998年10月9日[金]−1998年12月13日[日]
会場 愛知県美術館(愛知芸術文化センター10階)
開館時間 10:00-18:00 金曜日は20:00まで (入館は閉館の30分前まで)
休館日 毎週月曜日(ただし11月23日[月・祝]は開館)、11月24日[火]
観覧料 一般/1100(900)円
高校・大学生/800(600)円
小・中学生/500(300)円
※( )内は前売り、および20名以上の団体料金。
【主催】 愛知県美術館/日本経済新聞社/テレビ愛知
【後援】 愛知県・岐阜県・三重県・名古屋市各教育委員会
【協力】 日本航空

 ドイツに生まれ、フランスで活動したアンス・アルトゥング(1904-1989)の名は、第二次世界大戦後まもなくパリに登場した「熱い抽象」を代表する画家のひとりとして、欧米のみならず日本でも広く知られていました。スピード感にあふれた黒い筆線がダイナミックに空間を舞う1950年代の作品群は、その時代を象徴する芸術として今日も記憶にとどめられています。しかし、1920年代初めから約70年間に及んだ彼の歩みを、あらためてその全貌において評価する機会は、いまだ与えられていません。

 画家を志した少年時代からアルトゥングの心を強くとらえていたのは、線や絵具のしみが、現実のものを表わすはたらきとは別に、それ自体で何かを感じさせることでした。彼はすでに十代の頃から抽象的な水彩画やデッサンに取り組み、1930年代には独自の作風を築きあげていきます。抽象的な線の表現力を追求した、この時代の一貫した試みは、戦後の十数年間に大きく開花することになりました。

 名声の頂点にあった1960年を境に、彼の制作方法は一変します。巨大なカンヴァスに生き生きとした身振りの跡を刻みつけるため、刷毛、ローラー、木の枝、ほうき、スプレーなどの多様な道具が用いられ、いっそう自由でスケールの大きな作品が生み出されました。とりわけ最晩年の作品群は、一瞬のひらめきと持続的な思考との対話から生まれる彼の芸術が、85年の生涯を閉じるまぎわに最も豊かな輝きを放ったことを示しています。

 この展覧会は、アンス・アルトゥング&アンナ=エヴァ・ベルクマン財団(アンティーブ)の全面的な協力のもとで、アルトゥングの芸術の知られざる全貌をご紹介します。出品作品は、彼のそれぞれの時代を代表する絵画と素描、そして彼のインスピレーションの源泉をうかがうことのできる写真など、計145点です。

■企画展関連イベント
記念講演会 「アルトゥング 人と芸術」
[講師] 大岡 信(詩人)
[日時] 1998年10月10日[土] 13:30-15:00
[会場] 愛知芸術文化センター12階 アートスペースA

ギャラリー・トーク(学芸員による展示作品説明会)
[開催日] 1998年10月24日[土]、11月7日[土]、11月14日[土]
[時間] 各回 11:00−