過去の企画展

過去の企画展

久野真・庄司達展 −鉄の絵画と布の彫刻―

会期 1998年5月15日[金]−1998年6月7日[日]
会場 愛知県美術館(愛知芸術文化センター10階)
開館時間 10:00-18:00 金曜日は20:00まで (入館は閉館の30分前まで)
休館日 毎週月曜日
観覧料 一般/800(600)円
高校・大学生/600(400)円
小・中学生/400(200)円
※( )内は前売り、および20名以上の団体料金。
【主催】 愛知県美術館/朝日新聞社
【後援】 愛知県・岐阜県・三重県・名古屋市各教育委員会
【協力】 JR東海

 現在この中部地方は、わが国で現代美術の活動が最も活発な地域のひとつとして知られ、数多くの作家を輩出しています。今回の展覧会は、その中でもこの地域を制作活動の拠点とし、国際的な活躍をしている久野真と庄司達に焦点をあて構成するものです。久野は硬質な鉄を、また、庄司は柔軟な布を表現の素材として活用し、それぞれに独自の世界を形成しています。本展ではこの二人の作家の活動の軌跡と現状を紹介し、現代における美意識の可能性を探るものです。

 久野真(1921-)は、1950年代半ば当時の日本の美術界に衝撃をあたえたアンフォルメル運動の影響を受け、なかでも抽象表現主義の描写でも構成でもない新しい表現につよく共感を覚えました。そして、それまでの伝統的な絵画材料から離れ石膏や鉛、鋼鉄などの素材を用いた記号的な要素による表現や幾何学的な構成による作品へと展開をみせ、独自な世界を形成しました。展示作品は、1957年の《石膏による作品》から《鉛》《鋼鉄》まで各シリーズの代表的な作品と最近作を加えた40点余りを予定しています。

 庄司達(1939-)は、1960年代末から、布や紐などの柔らかな素材を用いた造形を始め、その素材のもつ張力や質感あるいは力学的な重力などの作用を活用した独自な空間芸術の世界を形成してきました。彼の創り出す世界は、日常空間のなかに潜む非日常的な視覚と触覚を喚起させる精神性の高い空間を感じさせます。展示作品は1968年の《白い布による空間》から近年の《柔空間》に至る代表的な9つのシリーズで美術館に新たな空間を創出します。

■企画展関連イベント
記念シンポジウム 「鉄の絵画と布の彫刻―何が変わったのか」
[パネリスト] 久野真、庄司達、村田慶之輔、中村英樹、宮崎保光、木本文平
[日時] 1998年5月17日[土] 13:30-15:00
[会場] 愛知芸術文化センター12階 アートスペースA

※聴講無料。


ギャラリー・トーク(学芸員による展示作品説明会)
[開催日] 1998年5月16日[土]、5月30日[土]
[日時] 各回 11:00−12:00

※聴講無料。ただし展覧会入場券が必要。