過去の企画展

過去の企画展

イタリア美術 1945-1995 見えるものと見えないもの

会期 1997年11月14日[金]−1998年1月15日[木・祝]
会場 愛知県美術館(愛知芸術文化センター10階)
開館時間 10:00-18:00 金曜日は20:00まで (入館は閉館の30分前まで)
休館日 毎週月曜日(ただし11月24日は開館)、11月25日、12月28日〜1月3日
観覧料 一般/1100(900)円
高校・大学生/800(600)円
小・中学生/500(300)円
※( )内は前売り、および20名以上の団体料金。
【主催】 愛知県美術館/読売新聞中部本社/中京テレビ放送/美術館連絡協議会
【後援】 外務省/イタリア大使館/イタリア文化会館/愛知県・岐阜県・三重県・名古屋市各教育委員会/JR東海
【協賛】 ASPESI/花王株式会社
【協力】 アリタリア航空
【企画協力】 ナンジョウアンドアソシエイツ

 第二次世界大戦後のイタリアは、日本と同じように政治的にも経済的にも厳しい環境の中で自国の産業の復興をめざす一方、文化の見直しも模索していました。産業資本主義が優先されていく中で、イタリアの美術家たちは新しい表現方法を作り出していきました。

 そのひとつが日常的な「もの」や素材を寄せ集め、作品を構成するアサンブラージュの方法です。戦争による廃墟の現実から出発したイタリアの美術家は、ばらばらに分断された現実の「もの」をもう一度つなぎあわせることで、現実を再生させようとしました。もうひとつは作品の表面に穴をあけ、あるいはナイフで切り込みを入れて、作家の生の制作行為をそこに刻印しながら、表面の内側に存在する空間を開示しようとする方法です。そして絵画平面に立体的な変化を与えて、光による表面の明暗を見せる作家も登場しました。

 こうした多くの実験的な方法を受けて、数多くの前衛的な作品が生まれてきました。その中でも1960年代の後半から主としてローマ市とトリノ、ミラノ両市で活動を始めた美術家たちによる運動は国際的な反響を呼びました。一般的には彼らの美術はイタリア語でアルテ・ポーヴェラ(ポーヴェラ=簡素な/貧しい)と名付けられていますが、彼らはアメリカのネオダダやポップアート、そしてミニマル・アートを消化しながら、イタリア美術の伝統的な造形方法に基づく独自のスタイルを産み出していきました。その後、80年代から現在までアルテ・ポーヴェラの手法は少なからぬ影響を与え、素材を重視した傾向や自然科学の知識を基礎に独自の視覚的効果を探求する方向も現れてきました。一方で、画面に「もの」を貼り付けたり、神話的な風景を描く作家も登場しています。

 本展は、以上のような認識に立って、イタリア戦後美術の重要な側面を26人の作家、約80点の作品によって紹介する日本で最初の大規模なイタリア現代美術展となります。

■企画展関連イベント
シンポジウム 「作家が語る」
[パネリスト] ブルーノ・コラ(ペッチ美術館館長)、マリオ・メルツ(出品作家)、ジューリオ・パオリーニ(出品作家)
[議事進行] 拝戸雅彦
[日時] 1997年11月15日[土]、14:00−17:00

記念講演会 「イタリア戦後美術の魅力」
[講師] 関正昭(東京都庭園美術館長)
[日時] 愛知芸術文化センター12階 アートスペースA997年11月29日[土] 13:30-15:00

ギャラリー・トーク(学芸員による説明会)
[開催日] 1997年11月22日[土]、12月6日[土]