学校と愛知県美術館による鑑賞実践例

 企画展示作品による実践例
 所蔵作品による実践例
 あいちトリエンナーレ2010展示作品による鑑賞授業案・授業実践例
■企画展示作品による実践例
ジャクソン・ポロックに挑戦(小学生対象)

【対象作品】
「生誕100年 ジャクソン・ポロック展」展示作品

ポロック作品を鑑賞し、ドリッピング技法を体験する。


ポロックを読み解く(高校生対象)

【対象作品】
「生誕100年 ジャクソン・ポロック展」展示作品

ポロック以前の絵画のあり方とポロック以降のそれとの違いを鑑賞を通して感覚的にとらえる。


金貨をゲット(小学生対象)

【対象作品】
「大ローマ展」展示作品

大ローマ展を鑑賞して、ローマ人やその生活について知ろう。

※本プログラムは、ワーキンググループに参加している教員の協力を得て、実施したものである。


タイルでモザイク(中学生対象)

【対象作品】
「大ローマ展」展示作品

古代ローマ時代の作品をよく見て2000年以上前の生活や芸術を味わってもらう。

※本プログラムは、ワーキンググループに参加している教員の協力を得て、実施したものである。


ローマ人のリアルクローズ(高校生対象)

【対象作品】
「大ローマ展」展示作品

彫像の着衣(トガ、ペプロス)から古代ローマ人の生活の一端を思い浮かべ、理解を深める。

※本プログラムは、ワーキンググループに参加している教員の協力を得て、実施したものである。


ワイエス・ワーイ!!(小学校1〜3年生)

【対象作品】
松ぼっくり男爵・ジャックライト・747・農場にて [アンドリュー・ワイエス]

ワイエスが同一テーマで制作したスケッチ、水彩、テンペラを、順に子どもたちに鑑賞させながら作品の物語を考え、作品について思いをめぐらせることでより深い鑑賞を体験させることができるのではないかと考えた。

※本プログラムは、ワーキンググループに参加している教員の協力を得て、実施したものである。


かさかさな絵を描こう!(小学校4年生〜中学生)

【対象作品】
鷹の木・ラストナイト(ジャックライト習作)・鉄兜(松ぼっくり男爵のための習作) [アンドリュー・ワイエス]

ワイエスが水彩画を描くときに使用した"ドライブラッシュ"(水分を絞った筆で描く水彩画)を体験するプログラム。ドライブラッシュを体験する前と後での作品から受ける印象の違いを感じたり、この体験から作品を技法的な面から鑑賞したりと、いつもとは違う点からの鑑賞を試みた。

※本プログラムは、ワーキンググループに参加している教員の協力を得て、実施したものである。


鉛筆デッサンをしよう。(高校生)

【対象作品】
火打石・松ぼっくり男爵・クリスティーナの世界(習作)・アラベラ・そよ風(習作)・雪まじりの風(習作) [アンドリュー・ワイエス]

テンペラ作品に至る過程で描かれた素描、水彩には、作家の感情や対象に対する関心のあり方や意識の動きは、完成されたタブローと比べて、より素の形で表出している。ワイエスが描いた同じモチーフを描写し、あるいは模写することで制作を追体験し、創造への道程を感じ取りたい。

※本プログラムは、ワーキンググループに参加している教員の協力を得て、実施したものである。


だれが私のポスターを破ったの?(小学校6年生)

【対象作品】
誰かが私のポスターを破った [国吉康雄 1943年]

国吉康雄の≪誰かが私のポスターを破った≫を小6を対象に取り上げた本実践は,「背景のポスターの部分」について焦点化することで,作品の読み取りを深めていった。その後,愛知県 美術館で本物の作品を鑑賞した。


ゴッホ「ひまわり」の黄色に挑戦!(小学校5年生)

【対象作品】
ひまわり [ファン・ゴッホ 1888年]

ゴッホ展が愛知県美術館で開催されることを知り、是非この機会に、ゴッホの本物の作品の素晴らしさを体感させたいと考えた。まずはゴッホの≪ひまわり≫の図版を見て話し合いながら、作品を深く見つめ、作品や作者に想いをめぐらせたい。さらには、作品に使われている色をよく見て、実際に絵の具で黄色を作りゴッホの≪ひまわり≫に挑戦させることにより、作品に迫らせたい。そして、本物を見に、美術館を訪れてほしいと考えた。


カフェテラスの絵に色をぬって 内容を見つめよう(小学校5年生)

【対象作品】
夜のカフェテラス [ファン・ゴッホ 1888年]

ゴッホの≪夜のカフェテラス≫を小5を対象に取り上げた本実 践は,ゴッホのスケッチ版に水彩で着色することにで,本物の 作品の「色」に目を向けさせた。Fスケッチ版と本物の作品を比 べ,その違いに気づかせることもできた。




■所蔵作品による実践例

アートかるた (小学校全学年)

【対象作品】
愛知県美術館鑑賞学習補助ツール「あいパック」
アートカード40作品

「あいパック」を使い、ゲーム「アートかるた」を「読み札作り」から実践したところ、(中学年)児童にとっては、アートカード(絵札)にふさわしい言葉がなかなか出てこないようであった。そこで、読み札を事前に作成することにした。


アートでクイズ (小学校 中・高学年)

【対象作品】
愛知県美術館鑑賞学習補助ツール「あいパック」
アートカード40枚の中から選んだ15の作家

「あいパック」の中のアートカードを使い、クイズを通して、愛知県美術館所蔵の作品に親しむ。


「かんじたことを(「あいパック」を使って)」 (小学校1年生(全学年可能))

【対象作品】
愛知県美術館鑑賞学習補助ツール「あいパック」
ポスター(マックス・エルンスト《ポーランドの騎士》)
アートカード40枚

「あいパック」を使って、楽しく作品を鑑賞し、自分が感じたことを話したり、友達の話を共感的に聞いたりしながら、作品の形や色、イメージなどに気付くことができる。


美術館へ行こう(中高学年)

【対象作品】
人生は戦いなり(黄金の騎士) [グスタフ・クリムト 1903年]

鑑賞活動は、鑑賞の対象となるものの美しさを直接感じ取り、味わうことにより、子どもたち一人一人の素直な見方や感じ方を育てていく活動である。鑑賞者同志が創造の世界の中で対話をしたり、喜びを感じ合ったり、問いかけをし合ったりすることができる。


なにに見える?(小学校2年生)

【対象作品】
ポーランドの騎士 [マックス・エルンスト 1954年]

美術館を訪問する前の事前学習として、拡大図版を鑑賞した後、作品に使われている技法のデカルコマニー(合わせ絵)を児童に体験させた。表現活動を伴う鑑賞授業の試み。鑑賞→表現→鑑賞(美術館)


作者のおもいをはだで感じよう(中高学年)

【対象作品】
地霊 [戸谷成雄 1990年]

本物の作品から、感じ取る感動は、大変大きなものであり、子どもたちの胸の高鳴りが伝わってくる。前年度までの美術館見学では、企画展の内容に絵画が多かったため、違う分野の作品にふれさせたいというねらいのもと、現代アート、彫刻といった抽象的な作品が多い「戸谷成雄展」を見学する計画を立てた。


ぼくもわたしもげいじゅつ家 〜チェーンソーにちょうせん!〜 (小学校3年生)

【対象作品】
 [森 1992年]

作家の制作活動追体験後、作品の鑑賞を行い、作家の作品や表現することへの思いに気づき、ホームページに感想をまとめることができる。


ぼくもわたしもげいじゅつ家 〜シーガルにちょうせん!〜 (小学校3年生)

【対象作品】
ロバート&エセル・スカルの肖像 [ジョージ・シーガル 1965年]

作家の制作方法を知り、色やかざりを工夫して自分なりの足形を作る。 校庭のお気に入り場所に足形を置き、デジタルカメラで写して作品を作る。 足形とお気に入りの場所をデジタルカメラで写し、コンピュータに取り込み、合成の絵を作る。


クレー気分で 〜《蛾のおどり》からグラデーションを〜 (小学校5年生)

【対象作品】
蛾のおどり [パウル・クレー 1923年]

美術館を訪問する前の事前学習として、拡大図版を鑑賞した後、作品の題名を考えたり、クレーの色作り(グラデーション)を体験したりして、美術作品に関心をもたせた。表現活動を伴う鑑賞授業の試み。鑑賞→表現→鑑賞


しぜんでアート(小学校1年生)

【対象作品】
作品 [白髪一雄 1963年]、コンポジション [アントニオ・タピエス 1977年]、作品 [斉藤義重 1962年]

アート体験をしよう。 自分たちと同じ方法が使ってある作品をみつけよう。(美術館)


ステラに挑戦〜校内作品展での全校鑑賞の試み〜(小学校全学年)

【対象作品】
リヴァー・オブ・ボンズIV [フランク・ステラ 1969年]

校内作品展の全校鑑賞での試み。児童は鑑賞のヒントを読み、自由にぬり絵やワークシートに取り組める。ステラの作品は、平面構成に興味をもった児童が、多数ワークシートに挑戦した。鑑賞→表現→鑑賞(2年生は美術館)



■あいちトリエンナーレ2010展示作品による鑑賞授業案・授業実践例

「あいちトリエンナーレ2010」(2010年8月21日〜10月31日 会場:愛知芸術文化センター、名古屋市美術館ほか)開催にあたり、愛知県美術館鑑賞学習ワーキングループのメンバーである小学校・中学校・高等学校の有志の先生方にご協力いただき、県内外の多くの先生方に現代美術の鑑賞授業に取り組んでいただけるよう、授業案を作成していただきました。鑑賞授業案と実際に行われた実践例を掲載します。これら授業案・実践例が、先生方に広く現代美術について取り組むきっかけとなることをきたいしています。

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