学校と愛知県美術館による鑑賞実践例

読み札

絵と読み札

アートかるた
対象作家・作品 愛知県美術館鑑賞学習補助ツール「あいパック」
アートカード40作品
実践タイトル アートかるた(読み札作成)
ねらい かるたゲームを通じて、友達と親しく交わりながら、作品に注目してもらう。
対象学年 小学校全学年
学校名 半田市立花園小学校
教諭名 伊藤増代(2012年度)
 

【実践のねらい】

 「あいパック」を使い、ゲーム「アートかるた」を「読み札作り」から実践したところ、(中学年)児童にとっては、アートカード(絵札)にふさわしい言葉がなかなか出てこないようで、読み札を作ることに多くの時間を費やすことになってしまった。「かるた」という遊びをしたことはあっても、“読み札を作る”という体験はないようであった。その反省から、45分の授業でどの学年にも、友達と楽しく交わりながらゲームを通して作品に注目してもらえるようにと、読み札を事前に作成することにした。

【実際の様子】

 2012年、半田市夏季教員体験型研修で先生方にアートカード(絵札)のみを見てもらい、それにふさわしい読み札を作ってもらったところ、大人である教員においても、やはり言葉がすぐ出てくる作品と言葉がうかびにくい作品(例えば抽象彫刻など)があることがわかった。そこで、研修後、あいパックガイドを手元に、作家・作品情報も折り込みながら40枚をバランスよく作っていくことを心掛けて作成した。低学年用には、作品写真からなるべくストレートに言葉を拾い、高学年用には少し難しく作ってみた。アートかるたを45分授業で“すぐ使えるように”と「絵と言葉一覧」、「言葉のみ」(読み札)を用意した。B4サイズに拡大し、低学年用・中学年用・高学年用と、色を変えて色画用紙に印刷し、ワンセットそろえておくとすぐにゲームに入ることができると思う。

  これらの読み札を使った「アートかるた」ゲームの実施では、ワークシートを用意し、かるたの後に40点の中から「お気に入りの作品」を児童に1点選ばせ、気に入った理由を書かせ評価の対象とした。また「今日のアートゲームの感想」を書かせた。

【感想および今後の課題】

 児童の感想には、「アート作品でかるたができるなんて驚いた」「初めて見る作品ばかりで、こんな作品があるなんてびっくりした」(図工の授業で自分たちが作った作品しか知らない子も大勢いた)「取るのが速い子がいて、絵札はあまり取れなかったけど楽しかった。今度ゆっくり見てみたくなった」など、図工授業でかるたという意外性に驚きつつ、「楽しかった。またやりたい」という声が圧倒的だった。どの子もゲームに加わることができ、“楽しむ・興味をもつ”という点においては有効であった様子がうかがえた。しかし、今後は“楽しむ”だけに終わらせず、愛知県美術館の所蔵作品・作家についての“知識を増やす”、“より興味をもつ”ところまで導いていけるとよいと思う。