学校と愛知県美術館による鑑賞実践例

タイルでモザイク
対象作品 「大ローマ展」展示作品
実施日 平成22(2010)年2月21日(日)
実践タイトル タイルでモザイク
ねらい 古代ローマ時代の作品をよく見て2000年以上前の生活や芸術を味わってもらう。
対象学年 中学生
指導の構成
(流れ)
ガイダンス → グループごとに作品鑑賞 → モザイク制作 → 感想を書く
参加人数 11名
指導者氏名
関係スタッフ
小林先生(青山中学校)、岡島先生(渋川小学校)、浅尾先生(飛島中学校)、舟橋先生(小牧工業高校)、鈴木先生(南陽高校)
 

【当日の様子】

モザイクで作られた古代ローマの噴水をじっくりと見てみよう。

タイルを並べていくと、どんな模様ができるかいろいろと試してみる。

コンクリートボンドなどを使って、タイルを板に貼り付ける。

タイルをつかって、きれいなモザイクの出来上がり。

【プログラムのねらい】

 古代ローマ時代の作品をよく見て2000年以上前の生活や芸術を味わってもらう。

【プログラムの内容(実際の様子)】

 古代ローマ帝国がいつの時代の国であるのか、ローマはどこにあるのか等を紹介しながらプログラムについて説明した後、展示室で4〜5人のグループに分かれて作品を鑑賞した。作品鑑賞では、3つのテーマを設けた。

  1. 頭部
    どんな人なのか、どうして欠けている部分があるのかといった質問を通して作品鑑賞を行った。数多くの頭部彫刻が展示されており、性別や年齢を推理し、他の作品と比較したりした。
  2. 立像
    気がついたことを発表し、服装や格好からどんな人物であるか想像した。
  3. 暮らし
    噴水や室内壁画を観察し、ローマの人々の暮らしについて考えをめぐらせた。モザイクの噴水は、どのような材料で出来ているのか、どこに設置してあったのかなどを想像しながら観察した。また、その作品にはどのような用途があったのか、どこに置かれていたのか等の情報を伝え、より深くローマについて考察した。あるグループは、室内の壁画や噴水に植物や鳥などが多く描かれていることに注目し、ローマ人は自然が好きだったのだろうと発言していた。

 作品鑑賞後は、グループごとに制作を行った。10cm×10cmのベニヤ板の上に、タイルを並べてモザイクを作った。テーマや題材などは自由としたが、指導者は「ローマ展で見てきたことを思い出しながら制作してみよう」といった声かけをした。十数色あるタイルの並べ方や組み合わせは、参加者それぞれに異なり、角から進める子や1列ずつ並べていく子など様々であった。タイルを並べ終わってから、タイルのデザインをくずさないようにシールを貼って、タイルを板からはずし、板にコンクリートボンドを薄く塗ってからタイルを戻した。タイルの周縁部にもコンクリートボンドを塗ってきれいに成形し完成した。

【今後の課題】

 鑑賞と制作をどのように関連づけて作業させるのかが今後の課題となった。作品鑑賞時にワークシートを用意しなかったが、ワークシート記入作業がなかったことにより、集中して作品鑑賞ができ、意見交換を活発に行なうことができたようである。